読書感想文 tak's book report

読書好きな未年がマイペースに本を紹介していきます!

『COWA!』

『COWA!』



作 鳥山明



Dr.スランプドラゴンボールなどで知られる鳥山明氏の短編漫画作品。



「少しだけ絵本っぽい表現」(巻頭コメントより)や、かわいいオバケ達と無愛想なオジサンの異色の組み合わせの心の交流など、他にはない見どころがたくさんつまっています😆



僕がおすすめしたい見どころはオバケの独特の価値観。


鬼ごっこ」ならぬ「天使ごっこ」、「教会にキモだめし」、「まずいよ いくら オバケだって畑ドロボウは」など…


言葉の端々からくすりと笑える価値観が垣間見えます😂


魅力的なキャラクターデザインはもちろんのこと、鳥山明作品ならではのセリフ回しが、シンプルだけど心に残る作品です😌



オバケ達とオジサンの冒険のゆくえは…?



COWA! 1 (ジャンプコミックス)

COWA! 1 (ジャンプコミックス)



『人は死んだらどこに行くのか 世界の宗教の死生観』

『人は死んだらどこに行くのか 世界の宗教の死生観』


著 島田裕巳






さまざまな技術が発展し、非合理的な宗教が否定されつつある現代においてもなお未知の領域である「死」の世界💀


世界の宗教の「死生観」を通じ、現代社会を生きる私たちと「死」について紐解く一冊。


著者は元日本女子大学教授などの経歴を持つ島田氏です。




「死」というテーマからして手に取る人を選びそうな本に感じるかもしれませんが…


理屈っぽいわりに無学なややこしいタチの僕でもすごく腑に落ちる内容でした😇←

 


仏教、神道キリスト教 イスラム教など、それぞれの宗教には独自の「死生観」があり、死後の行方について規定しています。


特に日本においては、単一の宗教だけでなく、土着の神道、大陸を経由し伝わった仏教、儒教道教などなど…


さまざまな宗教が影響を与えているようです🙄




長寿が保証され、いつしかそれが当たり前となることで、ある意味「死ににくくなった」現代。


昔よりも身近でなくなった「死」を我々はどう受け止めていくのか。




老後の生活やお金など、さまざまな不安が絶えない現代だからこそ読んでおきたい一冊だと思います🤔





『人生はワンチャンス! 「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法』

『人生はワンチャンス! 「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法』




著 水野敬也、長沼直樹




65の犬の写真とともに人生の悩みを解決するためのヒントを追う本書。


犬の写真と「大切な言葉」、裏面には様々な偉人のエピソードと名言が載っています。



水野氏(『夢をかなえるゾウ』など)と長沼氏の共同共著である『人生は〜』シリーズ。


すでに多くの人が目にしたことがあると思いますが…


何度でも声を大にして言わせてください。





ワンちゃんめっちゃかわいい。

 



犬の魅力がたっぷりつまってます。


かわいくてユーモラスな犬の写真に、人生を自由に生きるためのヒントが添えられている。


最高&最高です。


ちなみに、1ページ1ページ切り離しできるので部屋に飾ったりできます。




犬好きの方も、人生に迷ってる方も、暇つぶしに読む本を探してる方も、プレゼントに悩んでる方も、犬好きの方も←



手にとった方それぞれに発見があると思います。



人生はワンチャンス!   ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法


『仏教的生き方200のヒント こだわりを捨て、生と死を見つめる200の名言』

『仏教的生き方200のヒント こだわりを捨て、生と死を見つめる200の名言』


著 松濤弘道




日々の生活でモヤモヤがたまっているあなたにオススメしたい本です😀



現代人のわれわれが今を生きぬくためのヒントを仏教経典から見出し、筆者が私釈した本書。


浄土宗近龍寺住職、上野学園大学国際文化学部教授などの肩書を持つ松濤弘道氏の著書です。



書店で何気なく手にとった一冊。


何度目かの転職・引っ越しをしてフラフラな僕は、いわゆるジャケ買いというやつをしてしまいました←


疲れていたんでしょうね😂



それまでは仏教について、お坊さんがお葬式でお経を唱えているくらいのイメージしかありませんでした。


その実、仏教は神様を崇めるというより、人の心の保ち方を哲学的な思想で示しているように感じました🤔



最近では仏教について書いている書籍はかなり増えていると思いますが、筆者が現代語に書き改めてくれていることもあり、無学な僕でもなんとなく腑に落ちるところが多かったように思います。



以下に本書(27頁)の中から、僕が心に留めている一節を。


人や環境に振り回されがちな僕が自分を保つヒントになりました😌






品格を保つ


※自己を護る人は他の自己をも護る。故に自己を護れかし。しからばかれは常に損ぜられることなく賢者なり《アングッタラ・ニカーヤ(増支部経典)》


(中略)


ほんとうに自分を大切にするということは、自分の欲望や周囲の思惑にとらわれたり、まどわされたりしないで、主体性のある自己になり、その自己を生かすことである。


けっして周囲から孤立し、孤高を楽しむことではない。


あるいは、他に迎合したり、埋没することでもない。


個としての自分を大切にし、その自分を充実・発展させて、責任ある主体者として、自他を含む社会に参加し、奉仕することを意味している。


(後略)




『忙しすぎる人のための宇宙講座』

『忙しすぎる人のための宇宙講座』


著 ニール・ドグラース・タイソン

監修 渡部潤一

訳 田沢恭子




ゆっくり空の高みに思いを馳せる余裕もないし、日々の科学報道の何がすごいのかもわからない。

時間のないあなたのための宇宙講座。

米国の天体物理学者であるニール・ドグラース・タイソン氏の著書です。




この本を手にとったきっかけは映画。

僕が好きな『アベンジャーズ』や『メン・イン・ブラック』といった作品に共通しているキーワードのひとつが「宇宙」😎

科学にうとい僕でも宇宙の片鱗に触れたい、そんな思いで本書を手に取りました🤔



結果、わかったのは自分自身の無知😵

落とし穴だったのは「忙しすぎる人」のための本であって、「『宇宙』の『宇』の字も知らない人」のための本ではないということ←

高校レベルの化学でつまずいた僕には本書に出てくる専門用語は難しすぎた…



しかし、それでもスマホを片手に専門用語を調べながら読み続けました。

背中を押したのは本書にでてくる著者の言葉。

「自分にはわからないことなど一つもないと思っている人がいるとしたら、それは宇宙における既知と未知との境界線を探求したことがなく、そのような境界線に遭遇したこともない人である。」

どこか、僕が読書を通じて感じている「知らない世界に触れる楽しみ」に繋がるところがある気がして、読むことを投げ出す気にはなれませんでした。



「知らないことに思いを馳せること」そのものを楽しめる人にオススメしたい一冊です🧐

忙しすぎる人のための宇宙講座

忙しすぎる人のための宇宙講座


『おおきな木』

『おおきな木』

作 シェル・シルヴァスタイン
訳 村上春樹



米国の作家シェル・シルヴァスタイン氏の絵本で原題は“The Giving Tree”。
 
この絵本は、成長していく少年と、少年のために何かを与え続ける木のお話です。


物語は単純で、子どもでも読むことのできるやさしい言葉と絵で表現されています。
それゆえ、そこから何を読みとるかは人により様々です🤔


訳者である村上春樹氏は、あとがきで「物語は人の心を映す自然の鏡のようなもの」と述べています。

あなたが似ているのは「木」でしょうか?
それとも「少年」でしょうか?

「木」と「少年」のしあわせとは?


この絵本から、あなたは何を感じるでしょうか😌


おおきな木

おおきな木


『賢者のおくりもの』

『賢者のおくりもの』

原作 オー・ヘンリー
文絵 いもとようこ



貧しいジム・デラ夫妻がお互いにクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする中での行き違いを描いた絵本です。

原作は米国の作家オー・ヘンリー氏の小説「賢者の贈り物」(原題:The Gift of the Magi)。


いもとようこ氏の絵本は、その名前を知らずとも多くの人が目にしたことがあるのではないでしょうか🤔


実は個人的にとても思い入れのある作品で、ぼく自身が妻からクリスマスプレゼントとして贈られたものでもあります😀

作品を通して夫婦の気持ちの微妙な揺れ動きを、暖かな色づかいの絵・心に残る文章で繊細に表現していて、子どもだけでなく大人も楽しめる作品だと思います。


月並みですが、相手を思う気持ちこそが最高の「おくりもの」なのではないでしょうか😌